セルでエンジンがかからず、さらにキックでエンジンをかけようとしてもかからないということは原付バイクなどでしばしば起こることです。
本格的にエンジンをかける方法がなくなってしまったと焦るわけですが、どのように対処すればエンジンがまたかかるのかについて解説をします。
キックでエンジンがかからない!その原因とは?
今回のようなケースではバイクを放置していた期間が比較的長い人に出てくる特徴です。
放置することでいくつかのパーツの劣化が起きるのですが、それが原因となってキックでもエンジンがかからないというようになってしまっています。
パーツ交換が必要なケースもありますが、原因となりやすい箇所の点検をしていきましょう。
キックでエンジンがかからない!その原因を列挙してみる
キックでエンジンがかからないときによくある原因について列挙していきます。
- スパークプラグの火花が飛ばないようになっている
- バッテリーの上がり
- エアクリーナーの汚れで空気が入らないようになっている
- マフラーの汚れ
- キャブレターが詰まっている
- ガソリンの劣化
キックでもエンジンがかからないというときはそのほとんどの原因はプラグの劣化、そしてキャブレターの汚れになります。
- プラグ交換
- キャブレターの清掃
とをセットで行うとエンジンが元の通りにかかることが多いです。
工賃もそこまでかからないので自信のない人はバイクショップに持ち込むと30分ほどで解消されるはずです。
キャブレターの清掃は難しい?
キャブレターの清掃というと何か手間がかかりそうな気もしますが、実際にはそこまで難しくもありません。
キャブレターの分解さえできればあとは時間をかければ誰でもできます。
- キャブレターの分解
- バケツなどに灯油を入れてキャブレターをつけおく
- しばらくして各部品を洗う
灯油なのでゴム製のパーツは絶対に入れないようにしてください。
あとは乾かして分解と逆の手順で元に戻すだけでキャブレターの清掃は終わりです。
キックでエンジンをかけるコツ
今回このページを見ている人で自分のやり方でキックをしてもエンジンがかからないということですが、実際にはキックの方法が良くないのでエンジンがかからないということも多いはずです。
普段あまりキックでエンジンをかけないという人ほど今から紹介するコツを踏まえてもう一度キックしてみて欲しいと思います。
- ペダルは最後まで踏み抜く感覚を持つ
- ペダルを軽く踏み、一番固くなるところを確認する
- その固いところでペダルを止め、一番下の箇所まで力を入れて踏み抜く
- ただペダルは最下点で少し止めるようにする
ただ漫然とキックをしている人も多いと思いますが、キックすることでエンジンをかけるにはエンジンの構造の知識が必要です。
上の方法はエンジンをかける構造を加味した上でのキックの方法です。
ベテランライダーでも正しいキックの仕方を知らないことも多いので、何回か試してみてください。
実はエンジンがかかるバイクだったということもあるかと思います。
キックしてもエンジンがかからない!押しがけでかかる?
ここまでしてもキックでエンジンがかからないというときには最後の手段として押しがけという方法があります。
簡単にいえばバイクを押して動かした状態でさらにキックしてエンジンをかけるという方法です。
下り坂を利用すれば少し押しがけは楽になりますが、ここまでしてもかからないときにはじめて清掃やパーツ交換を行うことが必要と判断します。
バイクの長期保管の方法
バイクは冬眠など数ヶ月乗らないという時期も出てくることは多いです。
そのときに何もせずにただ放置すれば今回のようなエンジンもかからないということは起きやすいです。
- 雨に当たらないようにする
- なるべく日光にも当たらないようにする
- まったく走らないのであればバッテリー端子を抜き、ガソリンも抜く
詳しくはこのページに解説していますが、やや手間ですがこのようにすればバイクにまったく乗らないとしてもトラブルにはなりません。
もしここまでして冬眠などができないのであれば定期的にエンジンをかけ、しばらく走るということはどうしても必要となります。
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