ABSなしの車種でブレーキフルード交換をしてきた人でも、ABS搭載車ではエア抜きの関係で難しいと感じることは多いのではないでしょうか?
結論からいいますと難易度は多少上がってしまうのですが、特に特定の車種では不具合をよく起こすというタイプもあります。
今回はABS搭載車のエア抜きについて解説をしたいと思います。
ブレーキフルード交換時にABSにエア噛みする原因とは?
ブレーキフルード交換時にABSにエアが入る理由というのはいくつかあります。
- エア抜きをしきれていない状態でブレーキを使用してしまった
- ブレーキフルードを完全に抜いた状態でエンジンを動かしてしまった
特に2つめはときどきしてしまう人もいるかもしれません。
バイクのエンジンをオンにするときにABSについては動作確認をする仕様になっています。
そのためABSの回路が開くのでエアをABSユニットが噛んでしまうというようになります。
ABS搭載でブレーキフルード交換が難しいといわれる理由
ABS搭載のバイクでは下のような余計なところに注意や対処しなければいけません。
- ABSユニットにエアが残らないようにしなければいけない
- エアが入ってしまうとエア抜きをするときにABSユニット自体を強制的に作動させないといけないので専用の機械が必要となる
- 真空引きもしなければいけなくなることも多い
ABSの関係でECUには記録が残っているのですが、それも削除しなければいけません。
いわばABSなしのバイクはアナログ的な交換作業ですが、ABSがあることでデジタル的な交換作業になるということも難易度を上げる原因といえます。
ABSユニットにエアが入ればどうすれば良いのか?
ABSユニットに実際にエアが入り込むとかなり修理は困難になります。
- 専用の設備でABSの強制作動をさせる
- 回路を開いてエア抜きをする
ということで作業としては複雑でないのですが、専用の機械が必要となります。
小さなショップに行っても機械はないので修理期間も長くなりますし、また費用もそこそこしてくるはずです。
しばしばバイクショップにABS搭載バイクのブレーキフルード交換はしないほうが良いと指摘されたりするのはこのように修理がやっかいになるというところに理由があります。
ABS搭載バイクのブレーキフルード交換費用は高いのか?
ABS搭載のバイクは今まで通りにブレーキフルードが交換できないという人もいるかもしれません。
ECUとも関係するので自信がなければはじめからショップに出すほうが良いと思いますが、ブレーキフルード交換費用の工賃はABSなしのバイクとそう違うこともありません。
ブレーキフルードの交換での工賃は3000~4000円前後と考えておくと良いでしょう。
それ以上高いというときには整備士としてのスキルがないので時間を余計にかけてしまっているというようなことも予想されます。
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