バイクではABSが義務化される方向にあります。
バイクを購入すれば初期設定からABS化されていることも多くなりつつあるかもしれませんが、ABS解除の検討をする人もいるようです。
後輪だけABS解除はできる?
ABSというのは解除することがそれほど難しく複雑ではない車種もあります。
- ABSのヒューズを抜く
- ABSのセンサーを外す
というだけでも解除はできます。
ABSは法的に義務化されるので解除したまま公道を走ってはいけないようになりますが、解除してABSなしの体験をしてみたいという人は私道でこのように操作すれば解除はできます。
また公道を走るときにABSをオンにしたいときにはヒューズをつけたり、センサーをつけたりと逆の手順を行うだけで元に戻せます。
この解除方法では後輪だけといったABSの解除も可能となります。
ABS解除は誤作動の原因となる?
上のように意外と簡単にABS解除はできるのですが、個人的にはおすすめしません。
というのもABSセンサーというのはECUを介して診断機能に接続されているので、一時的な解除でも誤作動の原因となることもあるからです。
ABS機能でどうしてもすっきりしないという車種もあるかもしれませんが、メーカー設計の元で設定されていますので切迫した事情でなければABSの一時的な解除もしないほうが良いといえます。
ABSはバイクに必要?
ABSを解除したいという人ではABSを正確に理解していないということもあります。
時にABSによって安全性が高まるということもありますので、むやみに解除するのもどうかと思います。
通常のバイクの車種では後輪がロックしてもすぐに転倒することもありません。
そのため車種によってはABSは前輪だけで良いというように考えてしまうこともありますが、後輪のABSも特に必要な車種も存在します。
- 後輪がドラムブレーキの車種
- リアをスライドさせて停止する傾向のある人
- 加齢もあってブレーキの反応がにぶくなりつつある人
- 雪の降るエリア在住、あるいは雪のあるエリアを走行することのある人
このような条件に該当する人であればABSは前後ともまずあったほうが良いと思いますし、ときに前後のABSをつけていることで命を救われたりすることもあるでしょう。
前輪ブレーキをかけても後輪のABSも作動してしまう?
後輪のABSの動作が気になる人の中で、前輪ブレーキをかけただけでも後輪のABSも作動するのかということが疑問となることもあります。
これは車種によって違っていて
- 後輪のABSは前輪ブレーキと連動しないで作動しないものもある
- 前輪ブレーキと連動して後輪ABSが作動するタイプもある
と分かれています。
ただABSの電子制御技術もかなり高くなってきていて、基本的には意図的に後輪のABSを作動させることもできるようにするというのがバイクメーカーの方向性になります。
そのため割合としては今後前輪ブレーキと後輪ABSとは別に作動するようになっていくと考えられます。
また現在でも前輪ブレーキと後輪ABSとは国産車であればほとんどが連動しないようにすでになってきているといえます。
海外のバイクではまだごく一部といって良いですが連動式も存在しています。
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