バイクでまれにピンクナンバーをつけている人を見かけることもあります。
なぜピンク?、ピンクナンバーのメリットとは?と疑問に思う人がほとんどで、ピンクナンバーについての正確な知識を持っている人のほうが少ないかと思います。
今回はピンクナンバーについて疑問に思われやすい点についてまとめて解説したいと思います。
ピンクナンバーの取得ができるバイクの条件とは?
ピンクナンバーは原付にもつけられるというように考えている人もいるのですが、そうではありません。
排気量としては91ccから125ccまでのバイクが対象となります。
原付は50cc以下のバイクとなりますが、排気量が違うことがわかります。
排気量からみてわかりますように原付免許や普通自動車免許しかもっていない人は運転できないというようになります。
ピンクナンバーと法律での扱い
ピンクナンバーは上のように排気量からみれば原付ではありませんが、法律的にはどのような扱いになっているでしょうか?
- 道路運送車両法 原付として扱われる
- 道路交通法 普通自動二輪として扱われる
ということで法律によって原付になるのか、また二輪となるのか扱いが違うというようになります。
ピンクナンバーと二人乗り
ピンクナンバーで二人乗りをしているバイクを見かけることもあるかと思いますが、ナンバーがピンクという理由で二人乗りができるというわけではありません。
二人乗りが可能かどうかはナンバーの色とは関係ないということです。
ピンクナンバーで二人乗りが可能かどうかの条件としては
- 二人乗り用の乗車装置がついていること
- 二輪免許を取得して1年を超えていること
排気量も50ccを超えていることという条件も必要ですが、通常ピンクナンバーであれば問題ないかと思います。
ピンクナンバーと高速道路
高速道路のバイクは126ccからとなっています。
そのため今回のピンクナンバーを仮に取得しても高速道路は走れないことになります。
ここからもわかりますようにピンクナンバーというのは主に自宅などの付近を少し走るということを想定したものということがわかります。
ピンクナンバーのメリット
原付を運転していて道路の状態と合っていない規制もあってピンクナンバーに興味を持つという人も多いかもしれません。
原付と違ってピンクナンバーというのは
- 30キロ制限がなくなる
- 二段階右折も車のようにできる
というのが最大のメリットかもしれません。
ピンクナンバーを取得する方法
バイクの免許といえば教習所に数ヶ月通ってようやく取るというようにイメージする人が多いのですが、ピンクナンバーはそれよりも費用を安く、かつ短期間で取得することができます。
たとえば以下のような人がいたとします。
- 普通自動車免許しかない
- 原付免許しかない
このような場合にピンクナンバーのバイクは運転できませんが、二輪免許でなく普通二輪の小型限定免許というものを取得していきます。
- 教習所 35000円前後
- 試験場の試験 5000円前後
ということで二輪免許よりもかなり安く取得できることがわかります。
いきなり試験場に行って試験を受けても良いのですが、一発で合格することは難しいので数回は落ちないと合格しない人が多いと思います。
原付をピンクナンバーに変更できる?
すでに原付を持っているというときにバイクはそのままでピンクナンバーにしたいというように考えることもあるかもしれません。
排気量を改造などで51cc以上にすれば市町村への申請は通るのですが、問題はその後の安全性です。
排気量は上げることは可能ですが、当所原付として設計されているので速度が増した状態ではブレーキ機能がおいつかないです。
そのため安全性に問題が出たり、そのために事故をしたり、さらに事故をしたときの被害が大きくなるということはあります。
まずおすすめは排気量が125ccなどとピンクナンバー仕様に設計されたバイクにするべきです。
原付を改造したときの改造証明
市町村にピンクナンバーを申請するときに原付から改造するというときには証明を求められることもあります。
- エンジン載せ替えをしたときには載せ替え前と後のエンジン番号の記載
- 改造キットをとけたときにはキットの名称
- ボーリングをしたときにはその計算式の記載
これらがあれば証明ができるようになります。
個人的には排気量を上げるのであればボアアップといってシリンダーの内径を広げる方法が最も簡単だと思います。
<スポンサード リンク>