2ストでも4ストでも負圧コックというパーツでガソリンの流れをコントロールしていますが、負圧コックの故障を疑うときもあるかと思います。
今回は負圧コックの仕組みを簡単に説明し、修理が必要なケースについて解説したいと思います。
負圧コックの仕組みとは?
負圧コックというのはエンジンが始動すればガソリンを流し、止まればガソリンの流れも止めるという制御パーツを指します。
エンジンが止まっているときはバルブが閉じていてガソリンはエンジンに流れないようになっています。
しかしエンジンがかかるとコックに負圧がかかりバルブが開くようになることでガソリンが流れるようになります。
ただ2ストと4ストでは負圧システムが違っていて
- 2ストではピストンが上がり吸気する負圧によってバルブが開く
- 4ストではピストンが下がり吸気する負圧によってバルブが開く
というようになります。
負圧コックの故障と始動性
バイクの負圧コックが故障すればどのような症状となるのかですが、まず1つあるのは始動性が悪くなるということです。
ただ始動性については他の原因も多数ありえるのでただちに負圧コックの不良というように断定することが難しいです。
- キャブレターの汚れ
- 負圧ホースのヒビ
- ホースの詰まり
- ホースが外れてエアが入っている
なども確認してみて欲しいと思います。
負圧コックの故障とエンストの頻度
始動性以外にもエンストを起こすようになるのが負圧コックの不良です。
この負圧コックの不良によるエンストでは、走行して同じような距離でエンストが出るようになることもあります。
キャブレター内のガソリンを消化するような距離でだいたいエンストしてくるのがその理由です。
ただエンストも他の原因がかなりありえるので簡単に特定するのは難しいです。
負圧コックの不良が疑われるときには後述の方法で、まずは点検してみましょう。
負圧コックの故障を調べる方法
負圧コックについては口で吸ってみるのも1つの方法です。
しかし口の吸引力は意外と強いので正しく負圧コックの故障を点検できないことも多いのです。
そのため
- フロートチャンバーを一杯にする
- 負圧ホースを外す
- その状態でバイクの負圧で作動するのか確認する
というようにします。
この方法だとある程度確実に車体の負圧の動作を点検することができるようになります。
負圧コックの交換
上のような方法で負圧コックの不良がわかればまず交換したほうが良いです。
負圧コックの改造をする人もいるのですが、
- キャブレターからのガソリンのオーバーフロー
- ガソリン漏れ
といったこともあり、引火など危険なこともあります。
<スポンサード リンク>