バイクのタイヤというのも主に走行距離によって摩耗してくるので、定期的に摩耗の度合いなどを点検していくことが必要となります。

今回はバイクのタイヤの摩耗の点検方法や交換についてのよくある疑問点をまとめて解説したいと思います。

 

タイヤの摩耗の点検方法

 

多くの人は知っているかと思いますが、タイヤの摩耗はスリップサインと呼ばれる箇所で摩耗を点検します。

スリップサインというのはタイヤの溝にある突起を指します。

 

  • スリップサインを示すマーカーを確認
  • そのすぐ横にあるスリップサインの溝の深さを確認
  • スリップサインと溝がなくたり、周りとの深さの差が少なくなっていればタイヤの寿命

 

というようになります。

ただしタイヤというのは均等にすべての箇所が同じ程度に摩耗するとは限りません。

タイヤの端がまだ溝を多く残していてもタイヤの中央部は溝が減っているというようなこともあります。

その場合にもタイヤの寿命というようにいえます。

 

タイヤの異物の点検や取り方

 

タイヤは走っていれば異物が入り込むこともありますが、すぐに取らないほうが良いこともあります。

 

  • 小石などが挟まっていればピックなどで取る
  • 釘が刺さっていればすぐに抜かないで修理できるところまで走る

 

釘は奥にまで達した状態で刺さっていれば、抜くことで空気が抜けて走れなくなってしまいます。

奥まで到達していなければ抜いても良いのですが、到達していれば裏からゴムを当てて空気が抜けないようにしなければいけません。

あまりこの作業をしたことがないという場合には、とりあえず釘が刺さったままバイクショップに行くようにしてください。

タイヤの奥まで釘が到達しているかどうかですが、釘の長さや刺さったまま走行してきた距離で変わってくることが多いです。

 

タイヤの2つの寿命

 

バイクのタイヤには2つの寿命があると考えられています。

 

走行距離の少ないか、ほぼないタイヤ

  • まったく乗っていないとしても3年ほどで表面が硬化してきて寿命を迎える

 

走行距離によるタイヤの寿命

  • ハイグリップタイヤは2000~3000キロ前後
  • 峠など過酷な走りをするタイヤは5000キロ前後
  • ツーリングなど直線が多いタイヤは10000キロ前後

 

経過時間による劣化は目ではわかりませんので、タイヤに印字されている製造年月日などで判断をします。

また

 

  • 直射日光の当たる場所にバイクを保管している
  • 雨などが当たる場所でバイクを保管している

 

というようなケースではさらにタイヤの劣化は早くなります。

タイヤなども含めてバイクは水や紫外線には弱いということです。

通常普通の街中での走りをメインにしていれば1万キロほどでタイヤは寿命を迎えるというように考えておくと良いでしょう。

 

タイヤのヒビ割れも寿命のサイン?

 

たとえば中古のタイヤを買った、中古バイクを買ったというときにはタイヤにもともとヒビが入っていたというようなこともあります。

また中古でなくてもしばらくバイクを放置していてタイヤにヒビが入るというケースもあります。

このようなタイヤのヒビというのは意外と危険で、まずタイヤの寿命といって良いです。

タイヤのサイド(ホイールとの境目付近など)に細かいヒビが入っているということが多いのではないかと思いますが、まずそのタイヤでは走らないほうが良いです。

 

  • そのタイヤの硬化が進んでいる可能性が高い
  • バーストの危険性がある

 

という可能性もあります。

特に高速時は危険なのですぐにタイヤ交換をするようにしましょう。

このようなタイヤのヒビ割れの原因としては

 

  • 紫外線による劣化
  • 室外機付近で管理していてタイヤが劣化した
  • タイヤ成分を溶かすワックスなどが付着した

 

なども考えられます。

 

タイヤ交換の工賃の目安

 

タイヤ交換は方法はあり慣れれば誰でもできますが、正直面倒かもしれません。

バイクショップにこのタイヤ交換を依頼すれば

 

  • タイヤ1本ごとの値段 7000~8000円前後
  • タイヤ交換の工賃   8000円前後

 

となってきます。

この他にチューブの交換となれば前後のタイヤ交換をすれば25000円前後までだと相場だといえます。

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