オイルパンには走行距離に比例してゴミが蓄積しているという話を聞く人も多いかもしれません。
できればオイルパンの清掃をしたいと考えていても、実際にはそう簡単に洗浄できる箇所でもありません。
今回はオイルパンの掃除をする意味がどの程度あるのかについて解説をしたいと思います。
オイルパンの掃除方法
オイルパンというのは底部にあるので掃除するとなれば車体を浮かせることが必要となり、初心者には機具も必要ですし簡単ではありません。
掃除の手順としては
- ジャッキなどで車体を持ち上げる
- エンジンオイルをすべて抜く
- ボルトを外す
- 工具を使って慎重にオイルパンを剥がす
- オイルパンを清掃し、ガスケットをリムーバーで剥がす(傷つけないように注意)
- エンジン側にもガスケットが残らないようにきれいにはがす
- オイルパンにガスケットを塗り慎重に組み込む
- ボルトを締めて元に戻す
- 最後にオイル漏れが起きないか点検
というようになります。
作業も簡単ではありませんし、
- オイルパンへ傷をつけてしまう
- ガスケットを剥がすときに傷をつけたり、剥がし残すことでオイル漏れが起きる
などリスクも大きな作業となります。
オイルパンとともにボルトの舐めなどが起きるとすぐに数万かかることもあるので、かなり神経を使う場所といっても良いでしょう。
オイルパンの清掃はミスが多い?しないほうが良い?
個人的にはオイルパンの清掃については特に初心者や自信のない人にはまずおすすめできないと考えています。
オイルパンの破損や傷、ボルトのなめなどリスクの大きな作業も伴うからです。
またジャッキアップしてバイクの下にもぐって作業をするので、バイクが倒れたりすると怪我をする危険性もあります。
そもそもオイルパンのゴミについてですが、エンジンオイルの交換を定期的にできていればそう汚れが蓄積するということもありません。
- エンジンオイル交換をしていればそう汚れもたまらない
- 仮に汚れがあってもストレーナー、オイルフィルターでろ過される
ということで明確にオイルパンの汚れで不具合が起きていると断言できないようであればあまり清掃するような箇所でもないと考えています。
オイルパンの清掃よりもむしろ今後確実にやるべきは
- エンジンオイルの頻度を守った交換
- オイルフィルターのやはり頻度を守った交換
というほうが重要ではないかと思います。
ちなみに
- エンジンオイルは走行距離3000キロごと、または経過時間6ヶ月ごと
- オイルフィルターは走行距離6000キロごと、または経過時間12ヶ月ごと
というのが目安となります。
オイルパン清掃の目安、確認方法
オイルパンの清掃について目視する方法も紹介しておきます。
- カムカバーを開ける
- 目視してスラッジ、ゴミの蓄積が大量にあるかどうかを確認する
このカムカバーから目視すればある程度はオイルパンの清掃の必要性も判断できると思います。
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