一般的にディスクローターといえばただの円盤の形をしていますが、ウェーブディスクをショップ店頭で見かけることもあるかと思います。
形の違いにはすぐに気づくかと思いますが、走りや耐久性などどのような違いがあるのかについて解説をしたいと思います。
ウェーブディスクの違い
ウェーブディスクの形というのは円盤の外周が波打っているような形になっています。
この形からウェーブディスクにはペダルディスクという別名もあります。
ウェーブディスクと従来のディスクローターとの違いというのは
- 軽量化されている
- 波状のエッジはブレーキパッドの汚れや雨の日に付着する水滴を掻き出す効果がある
- 放熱効果があり制動力が多少増す
- ハンドリングが軽くなる
というようなものになります。
ウェーブディスクの制動力の違い
ウェーブディスクは放熱効果があるので制動力は良くなることが多いのですが、ブレーキングすると微妙かもしれませんが下のような違いも感じるようになります。
- ブレーキが効くタイミングが早くなる
- 低速でのブレーキングの安定性が舵角が大きくなるので多少悪くなることもある
安定性はともかく制動力という意味では一般のディスクローターよりも良くなるというような感触があります。
ウェーブディスクの耐久性とコスパ
ウェーブディスクは見た目でもわかりますが、形状が複雑なので加工が難しいです。
そのため一般のディスクローターよりも値段は高いですが、減りということであれば多少耐久性は落ちるといっても良いです。
接触する面積が少なくなるのでその分摩耗が早いというようになりがちですが、上のように制動力が上がるというメリットと接触する面積が少ないことのデメリットをどう考えるかということになります。
あとはブレーキパッドの摩耗も多少早くなるというところもあります。
ウェーブディスク導入でキャリパー交換も必要?
ウェーブディスクに交換するとキャリパー交換もしなければいけないのではないかと考える人もいるようですが、専用のキャリパーは今のところ発売されていません。
また接触する箇所は波型になっていないので従来のキャリパーでそのまま使えるはずです。
安いウェーブディスクには注意
ウェーブディスクは高めの価格のものが多いですが、海外製では安いものも発売されています。
ただ安いものにはそれだけ品質が悪い箇所があると考えて良いです。
- 歪みやすい
- 錆が出やすい
- ディスクの摩耗が早い
などはよくあるので、品質を求めるのであればウェーブディスクに限らずにある程度の価格以上のものは選ぶようにしていきましょう。
ウェーブディスクへ交換!考えるべきこととは?
ウェーブディスクといってもその価格によってかなりの違いがあるといっても良いです。
また同時にウェーブディスクに気を取られれば形にばかり目がいきがちですが、実際には材質にも注意して欲しいと思います。
むしろ形の違いよりも材質によるブレーキングの違いや耐久性の差が出てくる度合いのほうが大きいからです。
ウェーブディスクは見た目がおしゃれということで選ぶ人もいますが、重要なブレーキパーツの1つなので本質は外さないように考えていきましょう。
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