バイクは走行中に水没してしまう、洪水などで水没してしまうというようなこともありえます。

水没した場所でもバイクへのダメージや対処法は違うのですが、今回はバイクと水没について解説をしていきます。

 

海にバイクが落ちて水没した!修理はできる?

 

海であれば塩分を含んだ水にバイクが水没したことになりますので、通常は修理をしないで買い替えをすることを勧められることが多いと思います。

海水では費用をかけて修理しても、その後しばらくすれば錆びてくる箇所が出てくるので復活しにくいというようになります。

そのためここからは川や雨水など淡水に水没したことを想定して記事を書いていきます。

 

泥水へのバイクの水没は復活できる?

 

たとえば洪水などでは泥水にバイクが水没してしまうということもあります。

この場合には、川への水没よりもダメージが大きくなります。

特にできるだけ早い時間に水没からバイクを出したいところですが、特にエンジンなどに小石や砂が入ることも考えられますので復活にはエンジンをばらすというような作業も必要となってきます。

その工賃を考えれば現実的な方法はバイクの買い替えといえます。

ただ思い入れのあるバイクであれば小石をパーツの分解で取り出すことは技術的には可能といえます。

 

川など淡水へのバイクの水没での復活方法

 

個人的には通常の水や川への水没がまだバイクの復活できる可能性の高いケースといえると考えています。

水没でバイクにダメージの残りやすい箇所としては

 

  • ドレン系ホース
  • エンジン

 

などとなります。

このような箇所に致命的なダメージが残らないようであれば復活はできることもあります。

 

  • 水を完全に抜いてバイクを乾かす
  • タンク、キャブレターなどの水やガソリンをすべて捨てる
  • エンジンオイルの交換を行う
  • グリスアップする
  • マフラーは車体から外して、垂直にして出てくる水をすべて出す
  • プラグを外し、その状態でセルを回してシリンダーの水をプラグ穴から出す
  • プラグを取り付け、メインキーをオンにしセルでエンジンをかけてマフラーから残りの水を出す
  • エアクリーナーも交換してしまう

 

というようにするのが水没からの復活の方法となります。

私の経験では何度か川へバイクを水没させたというケースで修理や整備をしましたが、このような方法でその後何ともなく何年も走れているバイクを知っています。

淡水への水没であればバイクの各パーツのグリスなどが水を何とか避けられる時間があるということがその原因ではないかと思います。

 

バイクの水没と初動対処

 

バイクのメンテナンスに自信があれば上のような方法で何とか直そうとしても良いと思います。

しかしもしあまりバイクいじりをしていないのであれば下手に動かさないようにするほうが良いです。

 

  • JAFや保険会社に連絡し、水没からなるべく早くバイクを引き上げてもらう
  • エンジンをかけようとはしない
  • なるべく早くにバイクショップなどに連絡して取りに来てもらうようにする
  • そのままバイクショップに損傷の確認や修理を依頼してしまう

 

というのが無難といえます。

 

大雨で突然バイクのエンジンがかからないようになった

 

最近は台風や大雨という現象で変な角度から水がバイクに入り込むこともあります。

よくあるのは大雨の翌日に突然エンジンがかからないようになるということですが、よくあるのは

 

  • キャブレターに水が入った
  • 劣化しつつあったプラグキャップに水に濡れて火花が飛ばないようになる

 

ということです。

まずはプラグキャップが濡れたことを疑うと良いと思いますが、バッテリーとプラグ交換をすればエンジンが元の通りにかかるようになることは多いと思います。

 

バイクの水没と保険での補償

 

原付バイクなどではよくあるのがファミリーバイク特約ではないかと思います。

どのような保険でも約款、契約書などが補償対象を明示してはいますが、

 

  • ファミリーバイク特約では車についての主契約の内容で補償内容が変わることもある
  • 一般的には水没については補償対象外としているものも多い

 

というようになっています。

バイクについて車両保険をかけていれば水没も補償対象内となっているので、保険を使うという手もあります。

ただ保険を使うと翌年の等級が下がる保険会社もあるので事前に把握しておくと良いでしょう。

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