普通免許を取得中、あるいはすでに取得したというときに大型免許を一発試験で合格できるのではないかというように考える人は意外と多いかもしれません。
試験内容も非常に似ていますし、またただ排気量が少し上がるだけというように考えてしまいがちですが結論からいいますといくつかのハードルがあるのでそれらをクリアしないと一発試験はうまくいきません。
大型免許の一発試験の合格までにかかる受験回数とは?
大型免許の一発試験で合格するまでの平均回数のデータというものがあります。
- 2014年 4.6回
- 2015年 4.5回
AT限定であれば10回以上になってきますが、これもあくまでも平均です。
私の知っている人で10回以上もかかった人もそう少なくないですので、普通免許とはまた違うことがデータからもわかってきます。
初回受験だと最初の1分の走りだしで試験が終わるという人もかなりいます。
大型免許の一発試験とスラロームと一本橋
まず大型免許で変わってくるのはスラロームと一本橋です。
一本橋ではタイムのより長くなりますが、一発試験でいきなり規定以上のタイムを出すのはかなり難しいと思います。
- 大型ではバランス感覚がより難しくなる
- しかもタイムも長くなる
ということで準備をかなりしないと実際には一発試験でうまくいくことはないといっても良いほどです。
スラロームも7秒が合格レベルになりますが、一発試験で合格するにはいつも6秒台を維持できるほどでないと本番では合格にならないといえます。
一本橋、スラロームは減点を受けるレベルではダメで、課題は当然クリアするようなレベルでないと一発試験はあきらめたほうが良いでしょう。
大型免許の一発試験とチェックポイントの違い
大型免許を取得した人からすればよくわかるのですが、普通免許の合格者の運転スキルというのはかなり低いものがあります。
大型免許ではある種次元の違うところまでチェックされて合否が出るのですが、ある種一本橋など以上に慣れないところかもしれません。
- 速度
- わずかな加速の加減
- ブレーキのかけ方
- 運転の癖
- 乗車姿勢
- 安全確認
- 発車、到着
- コースミスしたときのリカバー
大型免許ではこのようなところまで見られるので普通免許と同様に考えられるものではまずありません。
一発試験の合格のための条件
この他に特に大型免許の一発試験を合格するために必要な条件を列挙しておきますと
- 課題クリアはぎりぎりでなくすべて余裕でクリアできる程度になること
- 試験コースはどのような緊張状態でも絶対に忘れないようになること
- 低速時の安定した走行があらゆる車種でもできること
一発試験ではこのような条件は合否を分けるポイントといっても良いでしょう。
試験場は減点制なので苦手な課題があれば合格はかなり難しくなってしまいます。
まんべんなく練習して苦手意識を持たないようにすることが必要となります。
教習所と試験場との採点姿勢の違い
一発試験となると試験場での受検が必要となりますが、試験場という名前ではありますが管轄は警察です。
そのため上のように非常に細かい箇所までチェックされるわけです。
街中で警察の運転を少し観察すればわかりますが、かなり厳しい検査になるのが予想されます。
普通免許を教習所で受けたときにはお金を払った上でのことなのである種お客さん扱いですが、この点警察での試験場の一発試験とは根本的に検査方針からして違うといえます。
一発試験での試験場の雰囲気と緊張感
上でも少し記載しましたが、当日はかなりの緊張状態になることが多いです。
これは受けるとわかりますが、他の受験者から出る緊張感も影響していると思います。
- 検査官は非常に厳しい目で検査をしてくる
- 他の受験者もかなり細かく緊張した感じで走行を見てくる
ということで試験場全体が緊張感にあふれているというような感じです。
人によっては一度受けると二度と受けたくないというような感触もあるほどです。
このような理由からいつもの運転とはかなり違う感じになるわけです。
大型免許の一発試験は本当に安いのか?
このページを見ている人の中で一発試験のほうが教習所よりも安いと考える人も多いかもしれませんが、そうでもない人が実際には多いです。
- 一発試験も食事代や交通費も含めると1万5千円ほどはかかる
- 平日に会社を休まないといけない
- 受験回数も何回もかかる人も多い
ということで教習所のほうが極端にいえば結局安いということもあります。
その上で変な緊張感も経験しないといけませんので、精神的な負担も考えれば一発試験にコスト的にどれほどメリットがあるのかはかなり疑問です。
大型免許の一発試験の受験対策をしよう
それでも一発試験を検討する人もいるかもしれませんが、対策をしていかないと余計に受験回数だけが増えてしまいます。
- 大型免許の試験ポイントを本で勉強する
- 教習所で一発試験の情報収集をする
- 試験場の講習に参加して運転スキルを磨く
無料でできる方法もありますし、このような手間をかけることで一発試験に合格する回数を減らしていけるでしょう。
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