バイクでもエンジンオイルというのは非常に重要な役割を果たします。

選び方でもただ高価なものであればどの車種でも問題ないと考えるのは危険で、粘度その他のポイントも確認して選ぶ必要があります。

今回は一般的にわかりにくいといわれるエンジンオイルの選び方について解説をしていきます。

 

純正でない他メーカーのエンジンオイルを入れても良いのか?

 

まずエンジンオイルのメーカーは少し悩む人が出てきやすいといえます。

純正のエンジンオイルがまず無難といえますが、正直いって純正でなくてもそのエンジンオイルが原因でトラブルになることはかなり少ないです。

ただ保証の問題もあるのでできればトラブル時のことも考えて純正のオイルが良いという程度です。

 

気温、季節とエンジンオイルの選び方

 

意外と知らない人も多いのですがエンジンオイルというのは適温といいますか、季節によって使えるものとそうでないものと分かれるものもあります。

エンジンオイルにはン粘度というものがあり、それぞれ表記されていますが、この表記を見て季節によっても使い分けするほうが良いというものもあります。

 

SAE10W-40

 

エンジンオイルの表記はこのようになっているかと思いますが、

 

  • 10W-30 マイナス15度あたりから35度あたりまで対応
  • 15W-50 マイナス12度あたりから43度あたりまで対応
  • 20W-50 マイナス9度あたりから52度あたりまで対応

 

Wの前の数字は冬についてのオイル粘度で、マイナス9度あたりまでは対応するので日本であればそうどの地域でもどのエンジンオイルでも良いかもしれません。

しかし後ろの数字は地球温暖化に伴ってたとえば10W-30などであれば35度あたりまでということで真夏には対応できないことが多いはずです。

その結果オーバーヒートなどの原因になりえるので、特に今のところは真夏に対応できるエンジンオイルかどうかというのは重要なエンジンオイルの選び方といって良いと思います。

 

夏と冬とでエンジンオイルの粘度は変えるべき?

 

昔はエンジンオイルを季節ごとに変えるということも必要な時代もありましたが、今はエンジンオイルの性能も上がっていてずっと粘度変更をしなくても使えるものが多くなっています。

たとえば本州であれば15W-50などは真夏も真冬も使えるようになるでしょうし、要はその粘度の対象気温に適合するかどうかで考えれば良いです。

10W-30などであれば真夏で空冷エンジンであれば適応しきれないこともあるので、真夏だけエンジンオイルの交換が必要というようになります。

 

10W-40 VS 15W-50

 

エンジンオイルの粘度でこの2つのものは比較的どっちが良いのか迷うことの多い粘度です。

結論からいいますとどちらも大差ないのですが、

 

10W-40

  • 水冷エンジン用

 

15W-50

  • 大型排気量のバイクに向く
  • 空冷エンジン用のオイル

 

というような性能の違いはあります。

迷えば説明書にある粘度のものがまずベストで、不具合が起きるということであれば粘度を変えるという考え方がまず無難です。

 

エンジンオイルのグレードの選び方

 

エンジンオイルはグレードというランク分けもあり、グレードが高いほど値段も高価になります。

このグレードはSAからSNというように表記され、10W-40の後ろに表記されているのがわかるかと思います。

グレードが最も高いのはSNで、SAよりもSBのほうがグレードは高くなります。

グレードが高いエンジンオイルは何が違うのかということですが、

 

  • かじり防止、酸化安定性がつくようになる
  • デポジット防止、摩耗防止、錆止め防止といった効果がつくようになる
  • 腐食をより防止する
  • スラッジ防止、高温洗浄性がよりつく
  • 蒸発性、せん断安定性がよりつく
  • オイル劣化防止性能が優れる
  • 耐熱、浄化性能に優れる
  • 燃費向上や触媒システム保護性能がよりつく

 

というようなことがあります。

とはいってもSNグレードは高いという人もいるかと思いますので、おすすめはSM、SLといったところです。

SNも含めたこの3つのグレードであればそう問題も起きないですし、エンジンオイルによってエンジンの寿命を縮めることもないでしょう。

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