バイクでも車種によってはセンタースタンドとサイドスタンドと2つついていることもあります。
2つあるのでどちらで駐車するか迷うわけですが、バイクの構造や機能からしてどちらを使うべきかなどについて解説したいと思います。
センタースタンドとサイドスタンドとの違い
では2つのスタンドで何が最も違うのか説明していきます。
センタースタンド
- 車体が安定する
- メンテナンスに車輪が浮くので便利
サイドスタンド
- 短時間の駐車は手軽にできる
- タイヤに荷重がかかったままになる
センタースタンドをかけるのは力もいるのですが、何よりのメリットは安定した状態で駐車できることにあります。
そしてタイヤに荷重がかからないので長期駐車にも向くといえます。
地面が柔らかいところではサイドスタンドはダメ?
駐車場でも地面が砂利など柔らかいところもあります。
砂利などであればセンタースタンドでもサイドスタンドでもあまり安定しないかもしれませんが、このときには
- アスファルト化する
- 砂利のスタンドの箇所だけ古いジュータンを敷く
などというようにすれば安定性が増します。
しいていえば砂利の上など地面の状態の良くないところではサイドスタンドのほうが安定性が増すといえます。
後述しますようにサイドスタンドのほうがタイヤとスタンドの3点でバイクを支えるので転倒しにくいからです。
アスファルトではセンタースタンドが安定?
砂利はともかくとしてアスファルトなので駐車はどちらでも問題ないというようにイメージする人も多いのですが、意外とそうでもありません。
真夏はアスファルトの温度がかなり高くなり、溶けたような状態になり、スタンドの箇所がへこむことでバイクが転倒するというようになることもあります。
自宅の駐車場がアスファルトというときにはもちろん、外出先の駐車場がアスファルトというときにも転倒対策はしておいて欲しいと思います。
- 空き缶を敷く
- かまぼこ板を敷く
- スタンドホルダーを敷く
など簡単に転倒防止をすることができます。
センタースタンドでもサイドスタンドでも真夏にアスファルトの上に駐車するときには注意して欲しいと思います。
台風や地震とセンタースタンド
上でもいいましたようにセンタースタンドが基本的に安定するわけですが、地震や台風となるとやや話が変わってきます。
サイドスタンドと災害時のメリット
- タイヤも接地している
- スタンドとタイヤで3点を使ってバイクを支える
センタースタンドよりも接地箇所が多いということで風、揺れに対してはサイドスタンドのほうが安定性があるというようになります。
台風では特に風の吹いてくる方向と逆に車体を傾けるようにすればなお良いでしょう。
過去、大地震があったときのデータによるとサイドスタンドのほうがセンタースタンドよりもバイクが倒れにくいというようになっています。
サイドスタンドVSセンタースタンド
ではサイドスタンドとセンタースタンドの使い分けについてまとめておきます。
サイドスタンド
- 砂利など地面の状態が良くない
- 台風、地震など災害時
センタースタンド
- 長期保管するとき
- 盗難される恐れのあるとき
というように使い分けしていくと良いでしょう。
日中走行し、夜間だけ止めて、また翌日の日中に走行するというのであれば通常どちらのスタンドでも問題ありません。
ただし地面の状態でどちらのスタンドがベターかは考えないといけません。
基本的に短期保管はサイドスタンド、長期保管はセンタースタンドと考えますが、長期保管でも安定性だけ考えるのであればサイドスタンドでも良いでしょう。
その代わりにタイヤがいかれるので長期保管の後はタイヤ交換することを前提にした止め方となります。
またセンタースタンドはバイクを持ち上げるのも大変ですが、盗難でもバイクを動かすのも大変です。
そのため統計的にはセンタースタンドで止めているほうが盗難に遭いにくいといわれています。
<スポンサード リンク>