バイクの慣らし運転は必要かどうかもよくわからないという人もいますし、そのやり方も悩むところも多いです。
今回は慣らし運転のやり方や方法について解説をします。
バイクに慣らし運転は必要?
まず慣らし運転の必要性ですが、個人的には長く乗りたいというときには行うほうが良いと思います。
最近のバイクの精度は高くなっていますので、そう昔よりも必要性は高くありませんが、
- エンジンのあたりをつけて寿命をなるべく長くしたい
- 馬力もフルに求めたい
というようなときには面倒ですが慣らし運転をしていくほうが良いといえます。
慣らし運転の走行距離と回転数
基本的には慣らし運転というのは一定距離を低速で走るというような方法となります。
それによってエンジン回りの接触などを良くして良い状態を長く維持でいうようにするものです。
- 走行距離500キロまでは5000RPM
- 走行距離1000キロぐらいまでは7000 RPM
- 走行距離2000キロぐらいで8000 RPM
それぞれの走行距離で限界の回転数がある程度あり、その範囲内でゆっくりと走るようにしてください。
ただしメーカーの説明書には走行距離や回転数の記載があるものもあるので、その場合にはその内容に従うようにしましょう。
慣らし運転で失敗?その後はどのような症状が出る?
とはいえ上の回転数を見ればゆっくりと走らないといけないので面倒と感じる人も多いのではないかと思います。
何かの拍子に目安の回転数を超えてしまって、その後に後悔したり不安な気持ちになるかもしれません。
結論からいいますと少しの時間だけ回転数が超えてしまっても特に問題ありませんし、その後に何かの症状が出てくることもあまりありません。
そもそもメーカー出荷時に高回転のテスト走行なども行われているので、あまり神経質にならないようにしてください。
慣らし運転中の速度はどの程度までにするべき?
回転数とともに速度も制限するというのが慣らし運転です。
無難にいくのであれば慣らし運転中は時速60キロほどまでにするのが良いですが、国道などでは車の流れもあって70キロほどにしなければかえって危険ということもあるでしょう。
その場合は時速70キロほどまでであれば慣らし運転になるので問題は出ることは少ないです。
ただし高速道路には慣らし中は乗らないようにしてください。
慣らし運転中は燃費が悪くなる?その理由とは?
慣らし運転中中は基本的に燃費が少し悪くなります。
その理由としては
- 各パーツの接触がまだ完全でないので余計な抵抗が出てくる
- 低速ギアで走ることが多いため
- ライダー自体もそのバイクに慣れていない
というようなものがあります。
燃費が悪くても異常ではありませんし、慣らし運転中が終われば燃費も良くなってくることが多いのであまり心配しなくても良いでしょう。
慣らし運転後はすぐにオイル交換をする
慣らし運転というのはエンジンをはじめとした各パーツの接触具合をこすることで改善していくことです。
そのために金属粉がよく出てきますので、
- エンジンオイル
- オイルフィルター
などは慣らし運転が終わるような走行距離1000キロなどですぐに交換するようにしてください。
そのあとは通常の交換頻度に戻って問題ありません。
慣らし運転中にしてはいけないこと
その他、慣らし運転でしてはいけないことについてですが、
- 急発進
- 急ブレーキ
- 余計な空ぶかし
- 峠やサーキットなど負荷のかかる走り方
などというような運転はしないことです。
慣らし運転のやり方、方法
慣らし運転は1000キロまで速度を落として走るということで構いません。
具体的には
- 速度を落として走る
- 急発進、急ブレーキを避ける
- エンジンにあたりがつくまで速度を落として走る
- その後、高速慣らしもする
低速慣らしをした後に高速慣らしもすると馬力が出るようになります。
しかしシビアなタイムを競うのでなければ高速慣らしまでは必要ありません。
1000キロから2000キロあたりまでをやや低速走行していくのが基本的な慣らし運転といえます。
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