バイクのブレーキ回りにキャリパーというパーツがあります。
キャリパーだけを交換するということは少ないのですが、キャリパーの交換時期やその効果などについて解説をします。
キャリパー交換の効果とは?
冒頭でもいいましたように制動力を上げるという意味ではキャリパーだけを交換してもあまり意味はないことが多いです。
制動力というのは
- タイヤ
- ブレーキパッド
- キャリパー
などのバランスで決まってきます。
つまりパッドやタイヤはそのままでキャリパーだけを交換してもあまり感覚的に制動力が上がったようには感じないといえるでしょう。
特にタイヤのグリップ力があって、ブレーキパッドとバランスの合った大きさのキャリパーにすることは制動力が上がる要因となります。
キャリパー交換時期とは?
通常バイクに乗っていてもキャリパーの交換をしなければいけないというような話になることは少ないのではないかと思います。
定期的に交換するパッドやタイヤと違って、キャリパーの交換などをしないまま廃車したり、バイクを手放すことのほうが多いからです。
ちなみにキャリパーの劣化したときの症状というのは
- ロールバックが甘くなってきたとき
- ブレーキフルードがシールから漏れてきたとき
というようなものがあります。
キャリパーは交換というよりもオーバーホールして状態を戻すことが多いのですが、オーバーホールするほうが良いのは10万キロを超えたあたりとなります。
- キャリパーのピストンの交換
- シールの交換やオーバーホール
このような作業をキャリパーの交換として必要としてくることが多いといえます。
キャリパーのオーバーホールは1度やれば慣れるのですが、正直いって高い部品の入手をして交換するという作業はほぼ必要ありません。
オーバーホールでの工賃というのはほぼ手間賃というようにいって良いでしょう。
キャリパー交換と固着
キャリパー交換というときには、新しいキャリパーを買ったもののいきなり固着していてということもあります。
キャリパーの固着でよくあるのは油圧によるものですが、この油圧は相当硬いので、手はもちろんハンマーでたたいても固着が解けないことも多いです。
それだけ油圧は強いということですが、おすすめはエア抜きをすることです。
- ブレーキホースをつなげる
- エアを抜き、レバーで固着を解く
という方法が良いでしょう。
あとはいくつか方法はありますが、ブレーキホースの穴にグリスニップルをねじ込み、グリースガンでキャリパー内部にグリスを充填することで固着を解くという方法もあります。
この方法はエア抜きはしなくても良いのでおすすめです。
キャリパー固着を防ぐ方法
キャリパーが走っているうちに何年かすれば固着し、ハンドルの引きづりのような現象が出てくるときにはキャリパーなどの汚れが原因となっていることもあります。
わざわざキャリパーの汚れの確認と清掃のためだけに分解するのも大変なので、ブレーキパッド交換時に合わせてショップにしてもらうようにしましょう。
- キャリパー
- ピストン
- パッドピン
これらのパーツをまとめて清掃してもらえればかなり固着を防ぐようにできます。
ちなみにこのようなキャリパーなどブレーキ回りのメンテナンスをすることでオーバーホールまでの年数を伸ばすことにもつながります。
キャリパー交換の工賃の目安とは?
キャリパーの交換、オーバーホールというのは工賃がかなりかかります。
交換では安いと5万、高いと7万くらいになるショップもあります。
オーバーホールだと前輪、後輪両方で10000円~15000円くらいとなります。
ただバイクでは特にブレーキ回りは重要なパーツですので、走行距離が蓄積していて廃車することもなければ交換するほうがまず良いです。
事故をすれば下手をすれば周囲の人も巻き込むことになることもあります。
<スポンサード リンク>