ブレーキパッドの交換などでは面取りしたほうが良いという話を聞いたこともあるという人も多いかもしれません。
新品時には鳴きがあるのでそれをなくすために行うのですが、面取りは実際にするべきかどうかなどについて解説をしていきます。
ブレーキパッドの面取りの方法
ブレーキパッドの面取りというのはパッドの最初に当たる箇所を削るという方法をとります。
最初に当たるのは主にブレーキパッドの角になるので、その角を削るというようにしていきます。
つまりディスクローターに最初に当たる箇所を少しだけ削るというものですが、これによって昔は面取りをしていた時代もあります。
ブレーキパッドの面取りは必要?
基本的にブレーキパッドの面取りは必要ないといっても良いです。
たしかに今のブレーキパッドでも交換直後は鳴きが激しいものもありますが、我慢できるのであれば何もしないほうが良いです。
特に下手な人が面取りをすれば不必要にローターとの接触面積をなくしてしまうこともあって、このようになると鳴きは収まりますが制動力が下がることもあります。
車だと四輪でまだ問題のないことも多いのですが、バイクは二輪なので致命傷となることもありえます。
ブレーキシューも面取りをするべき?
ブレーキパッド以外にブレーキシューも面取りしなければいけないというように考える人もいるようですが、特にブレーキシューのほうは面取りの必要はないといえます。
後述しますように面取り自体最近の品質ではあまり意味もなくなりつつありますが、どうしても鳴きを止めるときにはブレーキパッドだけで十分です。
ブレーキパッドの面取り以外で鳴きを小さくする方法
最近は面取りというよりも要望があったときには鳴き防止のグリスを使うことが多いです。
処置も簡単ですし、接触面積を減少しすぎないようにといった配慮も必要ないので手軽にもできるようになります。
このグリス自体は簡単に手に入りますし、高価なものでもありません。
もちブレーキパッドの交換をショップなどに依頼するのであればグリスを塗ってもらっても工賃はさほど違ってこないはずです。
もし工賃に上乗せするというところでも数百円単位といっても良いと思います。
ブレーキパッドの面取りをしなくても良い理由とは?
昔のブレーキパッドというのは品質の問題もあって鳴きは今のものよりも強かったといって良いです。
しかし今のブレーキパッドでは特に純正ほど鳴きはそこまでしなくなっているので面取りはしなくても良いと思います。
- ブレーキパッドの品質が良くなり鳴きはそこまで強くなくなってきていること
- しばらく鳴きがあっても走っているうちに鳴きは自然になくなっていくこと
- どうしても鳴きが気になってもグリスである程度は抑えられること
- 新品時から面取りされているパッドも多くなってきていること
このような理由から強いて面取りをする必要もないというようにいって良いと思います。
ブレーキパッドの品質の推移、改善
昔のブレーキパッドから今はどのように変わってきているのかについても簡単に紹介します。
特に知っておく必要もありませんが、予備知識的に抑えておいても良いかもしれません。
- 昔のブレーキパッドは今よりも柔らかくライニングが欠ける現象が起きやすかった
- 昔のブレーキパッドはアスベストが使われていた
硬さ、資材そのものが今は違うので、かなり鳴きや欠けというのは起きにくくなっています。
現在のブレーキパッドの主流はメタルパッドとなってきていますが、特に欠けはほとんど起きません。
このようなところからも面取りは特に必要はない時代となってきたといえるでしょう。
ブレーキパッドの交換VS面取り
ブレーキパッドの鳴きや異音などが出てきたときに面取りだけして欲しいというようなことを考えることもあるかもしれません。
あまり面取りだけという要望は多くはないのですが、もし実際に依頼するとすればブレーキパッド交換と似たような工賃となってきて5000円前後というように考えて良いでしょう。
しかし鳴きというよりも異音のケースも多いですし、鳴きでなくパッドの摩耗や異常による不快な音であればパッド自体を交換しなければいけないようなこともあります。
その場合には面取りでなくパッドの点検とあるいは交換をするほうが良いこともあります。
新品のブレーキパッドがローターときれいに当っていないときは面取り?
まれかもしれませんが、新品のブレーキパッドにしたときにローターとうまく接触面が当たらないこともあります。
このときには面取りでなくパッド表面の研磨を行います。
車検後などパッド交換直後が気になるかもしれませんが、
- ブレーキは普通に効く
- 特にブレーキ時に異常な振動がない
というときには研磨までは必要なく、そのまま走っても問題ないことも多いです。
<スポンサード リンク>