バイクのマフラー音を下げるときに検討されることもあるのがインナーバッフルですが、効果がどの程度あるのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
インナーバッフルの効果とともに、その他のマフラー音を下げる方法についても解説をします。
直管マフラーとインナーバッフル
インナーバッフルにするというときに直管マフラーということも多いのですが、この直管マフラーでは文字通りに
- 触媒がない
- 消音装置もない
- エンジンからの排気が直接大気に放出される
というようになります。
加速、パワー、燃費が良くなるので直管マフラーにする人もいますが、このようなマフラーにインナーバッフルをつけた程度では車検には通りません。
インナーバッフルにマフラー音を下げる効果はどの程度あるのか?
インナーバッフルの消音効果についてですが、結論からいいますとそう大きなメリットはありません。
- ただ排気抵抗があるだけ
- 排気抵抗によって内部にマフラー音をこもらせるので多少音が小さくなる
といった構造になっているので多少消音効果はあるという感じになります。
インナーバッフルでの消音効果を高めるには
- 全長を長くする
- 穴径を小さくする
ということで行います。
マフラー音で悩んでいるときにはこのような条件に合うインナーバッフルをなるべく使うようにしてください。
インナーバッフルのその他の効果!燃費はどうなる?
インナーバッフルをつけることでその他の効果やデメリットもあります。
簡単に列挙しますと
- エンジンの抜けを防ぐ
- そのためエンジンの回転の伸びが多少悪くなる
- 燃費はほぼ変わらないが、多少悪くなることもある
さらに後述もしますがキャブレターのセッティングも調整しなければいけないというような手間もかかってきます。
インナーバッフルVSインナーサイレンサー!消音効果はどっちが高い
インナーバッフルとインナーサイレンサーとで迷うこともあるかと思いますが、消音効果としては似たようなものと考えて良いです。
メーカーによっても多少違いがありますが、
- インナーバッフル 空気の流れを抑制して音量を下げる
- インナーサイレンサー マフラー内部に入れる消音装置
こう説明すると違うようにも思いますが、サイレンサーというのも空気の流れを抑制することで消音効果を狙うものです。
つまり広い意味ではバッフルであって、そのためインナーバッフルとサイレンサーとの消音効果は似たようなものといえるわけです。
純正マフラーにインナーバッフルをつけるときの注意点
カスタムマフラーでマフラー音がかなり大きいときには上のように消音効果はそこまで期待できません。
しかし純正マフラーであればインナーバッフルによって満足のいく消音効果が得られるということもあります。
ただインナーバッフルによって排気効率が変わってしまうので、セッティングの変更なども必要となってきます。
- インナーバッフルをマフラーにつけられるように金属加工の技術が必要
- 吸気側のセッティングを調整しなければエンジンの調子が悪くなる
バイクショップに相談しても良いのですが、自分でこのようなキャブレターセッティングなどができないときにはインナーバッフルはおすすめできません。
マフラーというのは意外と変更が難しいので、より消音効果のあるマフラーに変更するほうが手間を考えれば簡単といえます。
<スポンサード リンク>