バイクでは法律上、車検証を携帯して運転しなければいけません。
車検証を紛失してしまったというときにはケースによっては車検証不携帯のために検挙されてしまうこともあるのですが、車検証の再発行の方法まで解説をします。
バイクの車検証携帯についての法律
まず車検証の携帯についてどのように定められているのかについてですが、
道路運送車両法 第66条第1項
自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。 |
というようになっています。
つまり法律的には車検証を携帯しなければいけないということです。
この車検証の不携帯によって罰則もあって
道路運送車両法 第109条
次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。 8.第66条第1項(第71条の2第4項において読み替えて適用する場合を含む。)の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者 |
点数などでなく罰金という罰則があることを意味します。
バイクの車検証携帯について 実際に捕まってみて確認
法律では上のようにいかつい罰則なども定められていますが、重大な事故を起こさないときには警察の対応もソフトです。
- スピード違反で車検証の確認はされるが不携帯でも口頭注意で終わることが多い
- 人身事故を起こせば車検証の不携帯で検挙されることもある
というような感じになっていることが多いです。
人身事故でもその多くのケースで車検証のコピーがあれば検挙されないことが多いのですので、車検証の原本を携帯するのに抵抗を感じるときには最低でもコピーは携帯するようにしましょう。
- 自賠責保険のコピー
- 車検証のコピー
などはバイクに携帯しておくほうがまず良いでしょう。
バイクの車検証の原本を携帯していなくても警察のタイプがソフトな理由とは?
車ではこのような不携帯やコピーで見逃してくれるということは少ないのですが、これにはバイク特有の理由もあります。
- バイクは車よりも盗難に遭いやすいこと
- 車検証と自賠責の原本があれば名義変更も簡単に行えること
ということで犯罪の的になりえるということからとされています。
今回のように車検証を紛失してしまってときには警察に車検証のことを聞かれれば家にあるということで通用することもありますが、人身事故を起こしたときや、車検時に困るので再発行をしていきましょう。
車検証の再発行は意外と簡単?
車検証の再発行は必要な書類などを揃えれば特にややこしくもありませんし、すぐに再発行されます。
- バイクのナンバーに書かれている都道府県の運輸支局で再発行の手続きを行う
- 引越しなどをしていれば最寄りの運輸支局ではないことに注意
車検証の再発行手続きとしてはこのようになります。
車検証の再発行に必要な書類としては
- 再発行申請書
- 印鑑と身分証明書(ともに再発行に行く人のもの)
- 再発行手数料とその納付書
印鑑と身分証明書以外は運輸支局にあるので現地で記入すれば良いです。
引越しをしていてナンバーのある運輸支局に代行手続きをしてもらうということもあるかと思いますが、このときにはさらに
- 再発行の理由書
- 委任状
とが必要となります。
この理由書と委任状は運輸支局のホームページからダウンロードできますので、事前に記入して作成しておくようにしましょう。
ごくまれにその紛失した車検証のバイクも手続きで必要かと悩む人もいるようですが、再発行は書類のみで行えてバイクそのものは必要ではありません。
車検切れのバイクの車検証を再発行する方法
車検切れでしかも車検証の紛失をしているときには順番を守って手続きしていきます。
- まず車検証の再発行を行う
- その後に車検を通す
車検切れになっていれば公道を走れませんし、車検に通すこともできません。
車検を受けるには切れている車検証でも必要となるということです。
そのためまず車検証を再発行し、その上でバイクショップに車検のキレたバイクを取りに来てもらって車検を通してもらうようにします。
車検証再発行を早く行う方法
運輸支局が混雑していなければ
- 書類を書く時間
- 再発行までに待つ時間
とが必要となりますが、30~40分ほどですぐに再発行されることも多いです。
運輸支局次第ですが、一般的に
- 3月、4月
- 月末
というのが特に混雑する時期となるので、それ以外の時期だと上のように早く再発行される時期といって良いです。
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