バイクのバッテリーは走行距離や経過時間によって寿命を迎える消耗品となります。

バッテリーにはいくつかの種類もあり、それぞれ寿命の考え方は違いますので、今回はバッテリーの寿命やそのときの症状について解説します。

 

バイクのバッテリーの寿命

 

バッテリーというのは電気をバイクに供給する部品です。

そのためバッテリーが完全に寿命を迎えれば走り出すこともできなくなります。

またバイクのバッテリーには主に2つの種類があります。

 

  • 開放型
  • MF型(メンテナンスフリー型)

 

開放型というのは定期的にバッテリー液を補充しなければいけないタイプですが、MF型というのはバッテリー液の補充などはいらない仕様になっています。

ちなみに現在のバイクでは大半がMF型を採用しているはずです。

 

  • 一般的には走行距離 5万キロごと
  • 長い場合には 7万キロごと

 

バッテリーでもまったく同じメーカーのものでも個体差というものもあって、品質が悪い場合には3万キロで寿命を迎えるものもあります。

しかし目安としては5万キロ前後で寿命を迎えるバッテリーが多いというように考えておくと良いでしょう。

 

バッテリーの寿命を迎えたときの症状

 

バッテリーの寿命がきたというときにはすぐにわかる症状もいくつかあります。

 

  • セルを回してもエンジンがかからない
  • キックであればウインカーが点灯しない
  • ライトやウインカーの光が弱くなる
  • 電圧テスターの測定し12.5ボルト以下

 

これらの症状と走行距離なども思い出せばそろそろバッテリーの交換時期かなと判断します。

テスターの数値は12ボルトほどでもまだ使えるのですが、12.5ボルト以下でバッテリーの寿命の症状が出ていれば交換の時期というようにいって良いでしょう。

 

バッテリーの寿命を伸ばす方法

 

バイクのバッテリーを伸ばす方法はいくつかあります。

 

  • 満充電の状態をなるべく維持する
  • しばらく乗らないときにはバッテリーを外す
  • 冬などセルでエンジンがかからないときには何度もセルを回さない
  • 劣化したオルタネーターを使わない

 

バッテリーというのは充電が100%になっているのがベストな状態です。

後述しますようにバイクを放置していれば自然放電してしまうのですが、これによって100%の状態を維持できません。

ただし定期的にバイクに乗って走り、ランプやウインカーなどをつけたまま長時間放置しないなどをすることでバッテリーを良い状態にでき寿命も伸ばすことができるということです。

また冬などでは正常なバッテリーでもセルを回してもエンジンがかからないというときもあります。

このときになどもセルを回そうとする人もいますが、これはよくありません。

このようなケースではセルでない方法でエンジンをかけるようにしていきましょう。

オルタネーターというのはバイクにおけるエンジンの回転を利用した発電機の役割を果たします。

このオルタネーターが劣化すればバッテリーへの充電が十分でなくなり、バッテリーの劣化も早くなることを意味します。

 

  • 定期的にセルが回らなくなってしまう
  • エンジンの吹け上がりが悪い
  • バイクの電装品の動作が不安定になる
  • 走行中でもエンストすることがある
  • 新品のバッテリーに交換してもエンストする

 

というようにバッテリーの寿命と近い症状があるわけですが、このオルタネーターの交換費用は5万などとかなり高額です。

そのためまずバッテリー交換をし、それでもまだ状態が回復しないときにこのオルタネーターを疑うというようにしていくと良いと思います。

ちなみにバッテリー交換の費用をバイクショップにしてもらうときには

 

  • 一般的には1万5千円~2万前後
  • 大型バイクであれば3万前後

 

というのが相場となります。

安いバッテリー(たとえば中国製など)もありますが、品質に問題のあるものもあるので個人的にはおすすめしません。

 

バイクの放置期間とバッテリーの寿命

 

よくあるのがバイクにしばらく乗らないで放置していればセルがかからないという症状です。

上でも少し説明しましたが、このようなバイクの放置というのもバッテリーの寿命を縮めることになります。

バッテリ-の品質によっても違いますが、だいたい1~2ヶ月放置していればバッテリーが上がるということになります。

 

  • 特に夏のような暑い時期の放置はバッテリーの劣化につながりやすい
  • かといってただエンジンをかけるだけでは放置状態の解消にはならない

 

バイクの放置というときには定期的にエンジンをかけて走るということが必要となります。

30分ほども走ればバッテリー的には十分ですが、

 

  • 停車したままアイドリングだけしてもライトやメーターの発電程度しかできない
  • 停車したままエンジンを吹かせばオーバーヒートになってしまう

 

ということでバッテリーの劣化を防ぐには少しの時間で良いので走るということが必要となるということです。

バイクで走るのも無理という期間は上でもいいましたようにバッテリーを外すということをしなければいけません。

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