バイクは人気車種といわれるものでも突然生産終了となってしまうこともあります。

自分の乗っている車種が生産終了となるとかなりショックで悲しいものですが、最近バイクの生産終了が続く理由について紹介したいと思います。

 

排ガス規制に対応できないため

 

排ガス規制は次第に強化されてきましたが、最近ですと2017年9月にも規制強化がありました。

この規制はヨーロッパの排ガス規制ユーロ4との整合性を図るものとされていて、国際基準に沿うような形のものです。

 

  • 一酸化炭素
  • 窒素酸化物

 

といった排ガス量の半減が基準となっているわけで、車種によっては技術的に規制に合致できない、もしくはコストと合わないというようなところで生産終了となった車種もあったといえます。

排ガスを半分程度にするとバイクの価格がかなり高額となってしまって販売台数が伸びないという予測がメーカーにあり、そのために生産終了となった車種も多かったといわれています。

およそのメーカーでは2000年以降にこのユーロ4に適合させるだけの販売台数に到達していない車種については生産終了となり、それ以外の車種はモデルチェンジとなっていくといわれています。

 

人気車種?でも生産終了?

 

最近の生産終了を見ていると比較的ライダーの中では人気のある車種でも終了となっているものもあります。

人気車種なのになぜ生産終了と思われてしまうのですが、簡単にいえば日本市場のバイク販売台数の減少も生産終了の大きな理由とされています。

20代の人ではバイクどころか車も持たない人も増加していて、特に原付などといった交通手段として使うバイクは別にして大型のような趣味性の高いバイクは生産終了が多くなる理由はこのあたりのバイクのニーズの低下にあるといっても良いかもしれません。

 

バイクの排気量と目標の市場

 

日本ではバイク離れの傾向も強いのですが、東南アジアなどではバイクのニーズも逆に高まっているような傾向もあります。

 

  • ハイオク仕様はヨーロッパ向けになりつつある
  • 250ccクラスは東南アジア向けになりつつある

 

国内バイクメーカーも縮小していく日本向けでなく、このようなGDPの上がっていく傾向のある地域であったり、昔から根強いバイク人気のあるエリアを見据えた生産の形に変わりつつあるといっても良いと思います。

 

スクーターの生産終了やモデルチェンジの理由

 

スクーターについてもやはり生産終了やモデルチェンジは避けられない流れにあります。

ただスクーターは上でも紹介しました東南アジアでの販売台数が増加しつつあるので生産終了となる車種はかなり少ないと予想しています。

東南アジア以外にも交通手段としてスクーターは使われている傾向も強く、生産終了となる可能性のある車種は少ないと考えて良いと思います。

ただビッグスクーターは国内でもファンの人に行き渡り、海外でもそう販売台数が多いわけでもないので今後も生産終了となる可能性は残っているといえるでしょう。

 

バイクの生産終了と今後の予想

 

ヨーロッパではすでにユール4に続くさらに厳しい規制であるユーロ5が出てきました。

日本ではこのユーロ5導入が2020年あたりになるといわれていますが、これに対して日本郵政や新聞配達のビジネスバイクでも対応協議がなされつつあります。

ちなみに今のところ日本郵政ではバイクの電動化を検討しているとのことですが、将来的には趣味用バイクも電動化されてもおかしくはありません。

環境的には良いのかもしれませんが、90年代あたりからバイクに乗っている人は寂しい時代ともいえるでしょう。

2016年あたりから続々と生産終了の車種が出てきているわけですが、後続車が出ているものもあります。

また今後まれかもしれませんが復活する車種も一部あるかもしれません。

しかし排ガス規制の関係で復活前よりもパワーが落ちるバイクになる可能性はかなり高いと思います。

そのためできるのであれば欲しい車種があれば早めに買っておき登録しておくほうが良いといえるでしょう。

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