別名冷却液といわれるクーラント液ですが、ふと考えるとあまり交換したことがないという人も多いのではないでしょうか?

クーラント液の交換時期の目安はどの程度なのかについて今回は解説をしたいと思います。

 

バイクのクーラント液の交換時期の目安

 

クーラント液の交換時期については説明書、マニュアルにも記載があります。

多くは4~5年ごとに交換などとなっているかと思いますが、その場合は比較的新しい車種ではないでしょうか?

古いバイクだと2年ごと交換などの記載になっているかもしれません。

車検のあるバイクですと車検のときに交換していけばそれほど問題が出ることもないと思います。

だいたいはこのような期間ごとの交換で問題ないわけですが、クーラント液の交換時期について見た目からの目安も紹介したいと思います。

 

クーラント液の交換時期を外観から判断する方法

 

クーラント液にはもともとの液体自体に色がついているのですが、この色が変色してくるようになると汚れてきたと判断します。

この色の変化が出てくると交換時期と判断するのも1つです。

汚れの原因としては主に錆が混じることですが、最近の新しいバイクのクーラント液は錆耐性が強くなりました。

 

新しいバイクのクーラント液の寿命が長くなった理由

 

新しいバイクのクーラント液ほど耐久性があるわけですが、

 

  • 凍結防止
  • 錆防止

 

の機能が強いからとなります。

昔のバイクではこれらの耐性が弱く2年で交換となりました。

もう少し時代が進むと8~10年ほどクーラント液が持つ時代も来るのではないかとも思っていますが、要するに品質が高くなってきているというのが主な理由です。

 

クーラントのリザーブタンクの交換はどの程度の時期で行うべき?

 

クーラント液を入れているタンクが古くなってきて劣化してくることもあります。

最初は表面がザラザラしてきてという感じですが、このタンクの交換時期としてはクーラントの漏れ、あるいはヒビが入ってきたときと通常は考えます。

ただ古いバイクになってくるとパーツ供給が少なくなってくる車種もあるので、このようなケースでは事前に買っておくということが必要な車種もあります。

 

クーラント液交換の工賃はどの程度?

 

クーラント液の交換方法としてはいくつかあって

 

  • ラジエーター内交換
  • 全量交換

 

時間は全量交換だと1~2時間ほどかかるので工賃も5000円前後以上してくるようになります。

ラジエーター内交換であれば20分前後で作業も終わるので工賃も安くなります。

ただラジエーター内交換というのはすべてのクーラント液を交換するわけでなく、だいたい30%前後のクーラント液のみを新しいものに交換するという方式です。

もちろんラジエーター内交換の作業を複数回すればするほど全量交換に近づくのですが、その分だけ工賃と時間がかかるようになっていきます。

クーラント液の交換時期の目安と比較してそこまで汚れていないのであればラジエーターからの交換でも良いのですが、久しぶりにクーラント液の交換をするというケースでは全量交換のほうがその後に長持ちするのでおすすめです。

整備士にクーラント液の色などで汚れの確認をしてもらってどっちの方法での交換がベストか判断してもらうと良いでしょう。

 

クーラント液の交換方法

 

手間と時間をかける気があれば十分に自分でもクーラント液の交換は行えます。

その方法ですが、

 

  • 古いクーラント液を抜く
  • ドレンを締める
  • クーラントをラジエターキャップから入れる
  • エンジンをかけて液面が下がるのを待ち、適量を継ぎ足す
  • ラジエターキャップを締める
  • リザーバータンクにクーラントを適量入れる

 

この方法が一般的に自宅で行えるクーラント交換となりますが、全量交換でなく部分的な交換となります。

もし古いクーラント液を抜いたときに錆が多いようであれば水道水などで経路を流すという作業も行うのですが、錆がなければこの作業は省いても構いません。

新しいクーラントですが最初から希釈しても良いですし、原液を入れてその後に水道水を入れても良いです。

 

  • 残っているクーラントの総量と目標とする濃度がわかれば原液投入でも良い
  • 希釈するときには入らないクーラント液が出ることも多い

 

とどちらもデメリットといいますかやや難しいところもあるので、自分に合った方法で入れるのが良いでしょう。

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