キャブレターの汚れはエンジンがかからないなどの症状の原因となることもあります。

キャブレターの掃除を今までしたことがないという人も多いかもしれませんが、ミスをするとガソリン漏れなどが起きるなど余計に状態が悪くなることもあります。

自信がなければショップに最初から出すのうが無難な作業の1つですが、今回はキャブレターの清掃やオーバーホールについて紹介したいと思います。

 

キャブクリーナーで分解せずに清掃できる?

 

ここを見ている人の中でキャブレターの分解までできない、したくないという人も多いかと思います。

そのときにまず使うのがキャブクリーナーです。

分解をせずに外から使えるので非常に手軽ですが、後述するように頻度高く使うのはおすすめできません。

 

  • エアエレメントを外す
  • エンジンをかけて暖機をする
  • エアエレメントの箇所からキャブクリーナーをエンジンに向けて吹きつける
  • エンジンの回転数を上げる
  • エアエレメントを戻す

 

キャブクリーナー自体は高くないのですが、頻繁に使うとゴムやプラスチックパーツが劣化してしまう成分も入っています。

個人的には分解ができないという人で、キャブレターが原因と思われるような不具合が出てきたときにだけ臨時的に使うべきものと考えています。

 

キャブレター清掃、オーバーホールを行うときのポイント

 

キャブレターのオーバーホールをどうしても自分でするという人もいるかもしれません。

詳しいやり方は本などにもありますが、特にオーバーホールでポイントとなることだけ列挙していきます。

 

  • ジェットだけでなくすべての穴を清掃すること
  • ただし穴の清掃では硬いものを使わないようにして壊さないこと
  • 4つのキャブレターは基本的に分解せず4つを一体のまま清掃すること
  • 真鍮部品はドライバーを回すときにも壊しやすいので特に注意すること
  • キャブクリーナーを使うときはゴム、プラスチック製のものは外して使うこと
  • ガスケットは新品に交換する
  • 液体ガスケットはガソリン漏れの原因となるので使わないこと
  • スクリューも外して清掃し、エンジン始動後に再調整する

 

キャブレターのセッティングが必要となったり、ガソリン漏れが起きることもあるのでこれらのポイントは最低でも意識しておいて欲しいと思います。

 

初心者向けのキャブレター清掃法

 

特にキャブレターについて詳しくないという人の場合にはあまり触らないほうが良い箇所が他にもあります。

 

  • アイドルスクリュー
  • エアスクリュー
  • オートチョーク

 

これらを変に触ってしまって後述するような失敗のケースに該当し、エンジンがかからないなどの症状を出すことはしばしばあります。

 

キャブレター清掃やオーバーホールに失敗するとどのようになるのか?

 

キャブレターを分解して清掃するときに失敗することもあります。

主に分解したものを元に戻すときに取付けミスするというケースが多いのですが、この後に起きることとしては

 

  • キャブレターのオーバーフロー
  • エンジンがかからなくなる
  • エンストが起きるようになる

 

というものなどが代表的な症状となります。

 

キャブレター清掃、オーバーホールは実は必要ない?

 

キャブレター清掃、オーバーホールというのは実はそう必要となるケースも多くありません。

キャブレターの詰まりなどで一定の症状が出てきたときに行えば十分なのです。

むしろあまり知識のない状態でやると上のようにゴムパーツを劣化させたり、またガソリン漏れを起こしたりと別の不具合の原因となることもあります。

キャブレター清掃は特に

 

  • エンジンがかからない原因をつぶしていっても症状が直らない
  • 長期放置をした

 

というようなときにだけすれば十分です。

普通に走っていればそうキャブレターの清掃、オーバーホールをしなければいけないようなこともありません。

長期放置というのも冬眠というような数ヶ月の放置でなく数年というような放置を指します。

また数年乗っていないバイクを中古車として購入したというようなケースも該当します。

 

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キャブレター清掃、オーバーホールの工賃はどの程度?

 

キャブレター清掃を自分でするのはどうしても自信がないという人も多いかもしれません。

そのときにはショップに出すこととなりますが、工賃は意外と高くありません。

 

  • 気筒1つあたりで5000~6000円前後
  • オーバーホールだと8000円前後

 

ということで4気筒でも2万前後でキャブレター清掃はできることになります。

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