バイクでは後方排気は非常にまれでレースなどでしか見ることができないと思います。

なぜ後方排気がもう少し広まらないのだろうというように疑問に思うことが多いと思いますが、その理由について解説したいと思います。

 

バイクで後方排気が主流にならない理由とは?

 

後方排気がバイクで難しいという理由ですが、

 

  • エアクリーナーのスペースが足りない
  • キャブボックスの容量も小さくなってしまう
  • レイアウトが難しい

 

などという理由で今のところはできないというようになっています。

後方排気ではエンジンの前にエアボックスを設置するわけですが、このような容量の小さなエアボックスでは走行による風による圧力変化に耐えられないようになります。

後方排気ではこのエアクリーナーの問題で導入ができていないというのが現状です。

またキャブボックスの容量不足でも調節が難しくなるというデメリットもあります。

 

後方排気のメリットとは?

 

後述もしますがレースでは後方排気のバイクもありますが、このメリットというのはエンジン性能を追求するだけといえます。

これも後述しますがバイクの重心が後ろに移動してしまって大きく操作性を崩すわけで、エンジンの性能は上がるにしてもデメリットのほうが大きいといって良いでしょう。

 

バイクを後方排気にする課題

 

後方排気にするときには

 

  • シリンダーを後方に傾ける
  • エンジンの前後を逆にする

 

というような可能性もありますが、この方法の欠点はバイクの車体の重心が大きく後ろにいってしまうことです。

二輪であるバイクでは重心位置というのは非常に走行性に影響するのですが、後方排気では走行性を損なうくらいの課題がまだあるというようになっています。

 

レースのバイクに後方排気が多いのはなぜ?そのメリットとは?

 

一般のバイクで後方排気というのはかなり少ないのですが、レースではそうでもありません。

後方排気にする理由やメリットとしては

 

  • マフラーを直線的にすることができ排気効率を上げられる
  • 吸気温度の低下が実現できる

 

というようなものなどがあります。

ただし後方排気といってもマフラーが短すぎれば低速トルクを失ってしまうので、後方排気でも適度に曲げているものが多いはずです。

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